オセアニアの歴史

「ハワイ」のスタンプが押された1932年アメリカ20ドル紙幣は存在する?価値を徹底解説

結論から言うと、「ハワイ(HAWAII)」のスタンプ(オーバープリント)が押された1932年発行のアメリカ20ドル紙幣は実在しません。

なぜ存在しないのか

米国連邦準備制度(Federal Reserve)は、20ドル連邦準備券に「HAWAII」の表記を施して発行したことは一切ありません。したがって、1932年製の20ドル紙幣にハワイのオーバープリントがあるというものを見かけた場合、それは後世に加えられた偽造・加工品である可能性が極めて高いといえます。

実際に発行された「ハワイ紙幣」とは

一般に「ハワイ紙幣」と呼ばれるものは、第二次世界大戦中の1942年に緊急発行されたシリーズ1935A(Series 1935A)の紙幣です。当時、真珠湾攻撃後のハワイで日本軍に通貨を奪われる事態を想定し、占領された場合でも当該紙幣を無効化できるよう、表面と裏面に大きく「HAWAII」と印刷された特別な紙幣が作られました。

  • 対象となったのは1ドル銀券、5ドル銀券、10ドル銀券(および10ドル連邦準備券)
  • 20ドル券は対象外であり、ハワイ版として発行されていない
  • 茶色い財務省印と「HAWAII」のオーバープリントが特徴

本物のハワイ紙幣の価値について

本物のハワイ・オーバープリント紙幣には一定のコレクター需要があり、状態(グレード)によって数万円〜数十万円以上で取引されることもあります。ただし、1932年20ドル券にハワイのスタンプが押されているものは市場価値がないため注意が必要です。

手持ちの紙幣を持っている場合は

もし類似の紙幣をお持ちでしたら、専門の鑑定機関(PCGS Currency、PMGなど)や信頼できる古銭商に査定を依頼することをおすすめします。真贋や発行年度を確認することで、正確な価値が判断できます。