「HAWAII」という文字が印刷された1934年製のアメリカ20ドル紙幣をお持ちですか?あるいはネットオークションなどで見かけたことはありませんか?結論から言うと、この紙幣は実際に存在します。ただし、誤った情報や模造品も多いため、正確な知識を持って判断することが大切です。
HAWAII表記の20ドル紙幣とは何か?
第二次世界大戦中の1942年、真珠湾攻撃後の緊迫した情勢を受け、アメリカ合衆国財務省はハワイ地域専用の非常用紙幣を発行しました。万が一ハワイが占領された場合でも、紙幣を一括して無効化し、敵に資産を利用されないようにするという防衛目的があったのです。
この非常用紙幣のうち20ドル札として発行されたのは、1934Aシリーズの連邦準備券(Federal Reserve Note)のみです。主な特徴は以下の通りです。
- 表面・裏面の両端に縦書きで大きく「HAWAII」と印刷されている
- 通常の緑色ではなく茶色の財務省印章とシリアルナンバーが使われている
- シリーズ表記が「1934A」である
現在の市場価値はどれくらい?
1934AシリーズのHAWAII表記20ドル紙幣は、発行枚数が限られており、コレクターの間で高い人気を誇ります。価値は保存状態によって大きく変動します。
- 流通品(使用感あり):おおよそ500〜1,000米ドル程度
- 美品〜未使用品:数千米ドル以上になることも珍しくない
正確な査定を希望する場合は、PMG(Paper Money Guaranty)やPCGS Currencyなどの専門鑑定機関にグレーディングを依頼するのが安心です。
偽物や誤情報に注意しよう
インターネット上では「1934年の20ドル紙幣にHAWAIIの印刷はない」といった誤情報や、記念品として作られた模造品が出回っていることもあります。本物かどうかを見極める際は、次のポイントを確認しましょう。
- シリーズが「1934A」になっているか
- 印章とシリアルナンバーが茶色か
- 両側面に「HAWAII」の文字が印刷されているか
- 紙質や印刷の精細さに違和感がないか
もし手元に該当しそうな紙幣がある場合は、安易に売却せず、まず信頼できる貨幣商や鑑定機関に相談することをおすすめします。状態によっては想像以上の高値がつく可能性もあります。