ジェームズタウン以降に広がったイギリスの北米植民地
1607年、現在のバージニア州に建設されたジェームズタウンは、北米におけるイギリス初の恒久的な入植地です。この小さな入植地の成功を足がかりに、イギリス人入植者たちは17世紀から18世紀にかけて大西洋岸沿いへと勢力を広げ、やがて「13植民地」と呼ばれることになる植民地群を形成していきました。これらの植民地こそ、1776年のアメリカ独立宣言へとつながる基盤となったのです。
ジェームズタウン以降に設立された主な植民地
設立順に整理すると、以下の通りです。
- バージニア植民地(現バージニア州/1607年)
ジェームズタウンを中心とする、イギリス最初の北米植民地。タバコ栽培の成功により急速に発展しました。 - プリマス植民地(現マサチューセッツ州/1620年)
メイフラワー号で渡ったピルグリム・ファーザーズが建設。1691年にマサチューセッツ湾植民地と統合されました。 - ニューヨーク植民地(現ニューヨーク州/1624年)
当初はオランダ領「ニュー・ネーデルラント」でしたが、1664年にイギリスが占領して獲得しました。 - マサチューセッツ湾植民地(現マサチューセッツ州/1628年)
清教徒の大移動の中心地として、ニューイングランド地方の宗教的・政治的拠点となりました。 - メリーランド植民地(現メリーランド州/1634年)
カルヴァート家によって、カトリック教徒の避難地として設立されました。 - コネチカット植民地(現コネチカット州/1636年)
マサチューセッツ湾植民地からの移住者たちが建設した植民地です。 - ニューヘイブン植民地(現コネチカット州/1638年)
厳格な清教徒共同体として始まり、1665年にコネチカット植民地へ統合されました。 - デラウェア植民地(現デラウェア州/1638年)
スウェーデン人の入植地に始まり、その後オランダ、イギリスの支配を経てイギリス領となりました。 - カロライナ植民地(現ノースカロライナ州・サウスカロライナ州/1663年)
1729年に南北2つの王室直轄植民地へ分割されました。 - ニュージャージー植民地(現ニュージャージー州/1664年)
ニューヨーク植民地から分離する形で成立した植民地です。 - ペンシルベニア植民地(現ペンシルベニア州/1681年)
ウィリアム・ペンがクエーカー教徒の信仰の自由を保障する土地として建設しました。 - ジョージア植民地(現ジョージア州/1732年)
13植民地の中で最後に設立された、貧困層や債務者の新天地を目指した植民地です。
まとめ
ジェームズタウンという小さな入植地から始まったイギリスの北米進出は、約120年の時をかけて東海岸一帯へと広がりました。これらの植民地はそれぞれ、宗教的自由の追求、経済的利益の確保、貧しい人々への新天地の提供といった異なる目的を持って設立されましたが、18世紀半ばには13植民地としてまとまりを持ち、やがてアメリカ合衆国の誕生へと向かっていくことになります。