イタリア出身の探検家ジョヴァンニ・ダ・ヴェラッツァーノ(Giovanni da Verrazzano)は、1524年にフランス王フランソワ1世の支援を受けて北アメリカ沿岸の探検航海を行いました。この歴史的な航海で彼が率いたのは、主に次の2隻の船でした。
1. ラ・ドーフィーヌ(La Dauphine)
「ラ・ドーフィーヌ」は、ヴェラッツァーノの旗艦として知られる船です。船種はキャラック型(大型帆船)と考えられており、フランス王室が所有していた可能性が高いとされています。船名は、フランス王位継承者である「ドーファン(Dauphin)」にちなんで付けられたといわれています。
1524年、ヴェラッツァーノはこのラ・ドーフィーヌに単独で乗り込み、大西洋を横断。現在のアメリカ東海岸沿いに航行し、ニューヨーク湾やチェサピーク湾など数多くの入り江や海峡を発見しました。
2. ノルマンディー(Normandie)
もう1隻の「ノルマンディー」は、遠征艦隊に加わっていた小型船です。船種はカラベル型またはバーク型と推定されており、フランス北部の地方「ノルマンディー」にちなんで命名されたと考えられています。
ただし、この船が実際の航海に同行したのか、それとも出港後に離脱したのかについては、史料が限られており、詳しい経緯は明らかになっていません。
探検の目的と意義
これらの船による航海は、アジアへ至る新しい航路(いわゆる「西北航路」)を探索することを主な目的とした、フランス主導の大規模な遠征の一環でした。ヴェラッツァーノの探検によって、ヨーロッパ人は北アメリカ大西洋岸の地理について新たな知識を得ることになり、後のフランスによる北米植民地化への足がかりとなりました。