「第三世界」という言葉はもはや時代遅れ
「第三世界(サードワールド)」という言葉は、冷戦時代に生まれた古い分類体系であり、現在では問題のある表現とみなされています。当初この言葉は、西側陣営(資本主義諸国)にも東側陣営(社会主義諸国)にも属さない「非同盟諸国」を指す用語として使われていました。しかしその後、実態を単純化しすぎており多様性を捉えきれないという批判が高まり、今日ではほとんど使用されなくなっています。
現代の国際的な分類方法とは
代わりに、現在では各国の経済発展の度合いに応じて、「先進国」「開発途上国」「後発開発途上国(LDC)」といった用語で分類するのが一般的になっています。これらの分類は、一人当たりGDP(国内総生産)や人間開発指数などの指標、さらに教育・医療といった基礎的サービスへのアクセス状況などを総合的に考慮して判断されます。
国連認定の後発開発途上国は46カ国
国連(United Nations)によると、現在世界的に46カ国が「後発開発途上国(LDC:Least Developed Countries)」に認定されています。これらの国々は、低い所得水準、脆弱なインフラ、教育や医療へのアクセスの制限といった共通の課題を抱えています。地理的には、サブサハラアフリカ、南アジア、ラテンアメリカに集中しているのが特徴です。
分類は常に変化する流動的なもの
重要なのは、こうした分類が固定されたものではないという点です。各国の経済発展状況は進歩することもあれば後退することもあるため、分類は時間とともに変動します。実際、近年ではLDCから「卒業」し、開発途上国へと移行する国も増えています。