「If This World Were Mine」の誕生
「If This World Were Mine(もしもこの世界が僕のものなら)」は、1967年にマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)とジャニー・ブラッドフォード(Janie Bradford)によって書かれたソウル・バラードです。愛する人への深い感謝と献身を綴ったロマンティックな歌詞と、美しく心に沁みるメロディーで知られるこの曲は、モータウン・サウンドを代表する名曲の一つとして広く愛されています。
同年、この曲はマーヴィン・ゲイとタミー・テレル(Tammi Terrell)によるデュエットとしてレコーディングされ、モータウン傘下のタムラ(Tamla)レーベルから発表されました。二人の息の合ったハーモニーが絶妙に響き合う本作は、「Ain't No Mountain High Enough」などと並ぶ、ゲイ&テレルの代表的なデュエット曲として高い評価を受けています。
後世への影響とカバー
「If This World Were Mine」は、その後も数多くのアーティストにカバーされてきました。中でも有名なのは、1982年にルーサー・ヴァンドロス(Luther Vandross)とシェリル・リン(Cheryl Lynn)が披露したデュエット版で、R&Bチャートで大きな成功を収めました。このカバーにより、原曲の魅力が新たな世代のリスナーにも広く伝わることとなりました。
半世紀以上の時を経てもなお色あせないこの名曲は、愛と感謝という普遍的なテーマを歌い上げた、ソウル・ミュージック史に刻まれるスタンダードであり続けています。