ワールド・コントローラーは全部で10人
イギリスの作家オルダス・ハクスリーが1932年に発表したSF小説『すばらしい新世界』(Brave New World)には、10人のワールド・コントローラー(世界支配者)が登場します。彼らは世界国家(World State)の最高権力者として、地球規模の政府を構成しています。
世界は10の地域に分割して統治される
作中の世界国家は、全体が10の地域(セクター)に分割されており、それぞれの地域を1人のワールド・コントローラーが担当する体制が敷かれています。作中で名前が明かされているのは、西ヨーロッパを統括するムスタファ・モンドであり、物語の中核をなす人物の一人です。
ワールド・コントローラーの役割とは
ワールド・コントローラーの最大の使命は、世界国家の安定と秩序を維持することです。そのために、社会・経済・政治といったあらゆる側面を厳格に管理し、社会が崩壊しないよう統制を行っています。
同時に、彼らは市民一人ひとりが幸福と満足を感じ続けることも重視しています。作中では、睡眠学習による思想の植え付け、「ソーマ」と呼ばれる精神安定薬の提供、階級制度の徹底など、人々が不満を持たずに生きられるよう設計されたシステムが描かれており、その象徴的な存在こそがワールド・コントローラーなのです。
まとめ
『すばらしい新世界』におけるワールド・コントローラーは、合計10人。彼らは10の地域を分担して統治し、安定と秩序、そして市民の幸福維持という目的のもと、世界国家を支配し続けています。自由と引き換えに得られた「幸福な社会」の姿を考える上で、欠かせない設定といえるでしょう。