北米東部に位置する中部植民地(現在のニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、デラウェア各州)は、四季がはっきりと分かれた気候で知られています。冬は寒く雪が多く、春は温暖で雨が降りやすく、夏は高温多湿、そして秋は涼しく爽快な空気が広がります。ここでは、季節ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。
冬:寒さと大雪の季節
中部植民地の冬は厳しい寒さが特徴です。最も寒い1月の平均気温は華氏25度〜35度(摂氏マイナス4度〜2度程度)となり、地域によっては年間平均100センチメートル(約40インチ)もの降雪量を記録します。
また、吹雪(ブリザード)が発生すると、交通機関の乱れや停電などの深刻な影響が出ることもあります。冬季の外出や移動の際には、しっかりとした防寒対策と事前の情報確認が欠かせません。
春:温暖で雨の多い季節
春になると気候はぐっと穏やかになり、雨の日が増えます。4月の平均気温は華氏50度〜60度(摂氏10度〜16度程度)で、月間降水量は平均約100ミリメートル(4インチ)に達する地域もあります。
この時期は木々や花々が次々と開花し始める季節でもあり、大地が色づき始める美しい風景が楽しめます。農作業を始めるには絶好の時期といえるでしょう。
夏:高温多湿で雷雨の多い季節
中部植民地の夏は暑く、湿度も非常に高くなります。最も暖かい7月の平均気温は華氏70度〜80度(摂氏21度〜27度程度)。高湿度の影響で、実際の気温以上に暑く感じられることが少なくありません。
さらに、夏は一年の中で最も雷雨(サンダーストーム)が多い季節でもあります。急な激しい雨や落雷への注意が必要です。
秋:涼しく爽快な収穫の季節
秋になると気候は涼しくなり、カラッとした爽快な空気が戻ってきます。10月の平均気温は華氏45度〜55度(摂氏7度〜13度程度)です。
木々の葉が赤や黄色に紅葉し、日がだんだんと短くなっていきます。秋はまた、農作物の収穫の時期でもあります。中部植民地は肥沃な土地と適度な降雨に恵まれ、穀物生産が盛んで「パンの籠(バスケット)」と呼ばれるほどの穀倉地帯として栄えたのです。