オセアニアの歴史

第一次世界大戦を生き延びて帰還した兵士は何人?動員数と犠牲者数から見る生存者の実態

第一次世界大戦は、1918年11月11日午前11時、連合国(主にフランス、イギリス、ロシア、アメリカ)とドイツとの間で休戦協定が調印され、戦闘行為が停止したことによって正式に終結しました。4年以上にわたって続いたこの大戦は、世界史上でも類を見ない規模の人的損害をもたらしました。

動員された兵士の総数と犠牲者数

第一次世界大戦では、参戦各国から合計でおよそ6,500万〜7,000万人もの兵士が動員されたとされています。このうち約900万人の兵士が命を落とし、さらに800万人が永久に身体障害を負うか、深刻な後遺症を抱える重傷を負いました。

生きて故郷へ帰れたのは何人?

これらの数字をもとに計算すると、動員された兵士のうち、戦場から生きて帰還した人はおよそ5,000万人以上と推定されます。ただし、「生還」したといっても、その多くは肉体的な傷だけでなく、現在でいうPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの深い心の傷を抱えて帰郷したことが知られています。

インフルエンザの犠牲者が戦死者を上回った

第一次世界大戦の犠牲者には、戦闘による直接の死者だけでなく、事故や病気によって亡くなった人々も含まれています。特に注目すべきは、1918年頃に世界的に流行した「スペインかぜ」と呼ばれるインフルエンザのパンデミックです。この感染症による死亡者数は、直接的な戦闘による死亡者数を上回りました。

長期にわたる塹壕戦による劣悪な衛生環境、密集した生活環境、栄養状態の悪化などが、感染症の爆発的な蔓延を招いたと考えられています。つまり、多くの兵士は敵の弾丸ではなく、目に見えないウイルスによって命を落としたのです。

まとめ

第一次世界大戦では約7,000万人が動員され、約900万人が戦死、800万人が重傷または障害を負いました。それでも、大多数である5,000万人を超える兵士が生き延びて帰還しました。しかし、彼らが持ち帰ったのは肉体的な傷だけではなく、パンデミックや戦争の記憶という深い爪痕であり、その影響は戦後の社会に長く残り続けました。