サンチー仏塔を建てたのは誰?
サンチー仏塔(サーンチーのストゥーパ)は、紀元前3世紀にマウリヤ朝の皇帝アショーカ王によって建立されました。アショーカ王は、インド亜大陸の大部分を支配した古代インド最大級の帝国の君主であり、激しい戦いの後に深い悔悟を抱き、仏教に帰依したことで知られています。彼は自らの帝国全土に仏教を広め、仏舎利を納めるストゥーパを各地に建立させました。サンチー仏塔はその代表例の一つです。
なぜサンチー仏塔は建てられたのか?
サンチー仏塔は、釈迦(ブッダ)の遺骨(仏舎利)を納めるための舎利塔として建てられました。仏教の伝承によれば、釈尊が亡くなった後、その遺体は火葬され、遺骨は8等分されて各地の8つのストゥーパに分けて納められたとされています。サンチー仏塔はこの8つのストゥーパのうちの一つとされ、釈迦の右鎖骨の一部が納められていると信じられています。
インドを代表する仏教建造物
サンチー仏塔は、インドで最も重要な仏教記念碑の一つです。1989年にはユネスコの世界遺産に登録され、現在では国内外から多くの観光客や巡礼者が訪れる人気の目的地となっています。半球形のドームを持つ荘厳な姿は初期仏教建築の傑作であり、アショーカ王の篤い仏教信仰を今に伝える証となっています。
サンチー仏塔の概要・見どころ
- 所在地:インド、マディヤ・プラデーシュ州ボパールの北東約45キロメートルにあるサンチー村の丘の上。
- インド現存最古の石造建築物とされています。
- 赤砂岩で造られた半球形のドーム(覆鉢)が特徴的です。
- ドームの周囲には石造りの欄杆(ランバー)がめぐらされています。
- 門(トラーナ)や欄杆には、釈迦の生涯や教えを描いた精精緻な彫刻が施されています。
- 世界中の仏教徒にとって重要な巡礼地となっています。