アメリカ合衆国において、領土(テリトリー)が正式な「州(state)」として連邦に加盟するためには、一定の要件を満たすことが求められます。これらの条件は、1787年に制定された北西部条例(Northwest Ordinance)やその後の連邦法の伝統に基づいており、主に以下の6つが挙げられます。
領土が州になるための6つの条件
1. 十分な人口
州として自立して機能できるだけの人口が必要です。厳密な数値は時代によって異なりますが、歴史的には約6万人が目安とされてきました。
2. 十分な面積
州として経済的・行政的に成立可能な広さも重要な要素です。一般的には少なくとも45,000平方マイル(約116,000平方キロメートル)以上の面積が求められると解釈されています。
3. 恒久的な定住地
一時的な開拓地ではなく、恒久的な定住コミュニティが形成されている必要があります。これは、安定し組織化された社会がすでに存在していることの証明となります。
4. 共和制の政府
米国憲法が保障する通り、州は共和政体(republican form of government)を持たなければなりません。具体的には、住民が選挙で代表者を選出する代議制民主主義による統治体制です。
5. 法的な枠組み
州憲法および法律体系が整備されていることも不可欠です。個人の権利を保護し、司法を公正かつ効率的に運用するための制度が確立されている必要があります。
6. 連邦議会の同意
最終的に、連邦議会(Congress)の承認が必要です。議会は「有権法(enabling act)」を可決し、州昇格の条件と手続きを明示します。
住民投票による最終承認
さらに、上記の条件を満たした後も、領土の住民自身が住民投票(referendum)を行い、提案された州憲法と州への昇格を承認しなければなりません。この民主的な手続きを経て、初めて領土は正式な州として合衆国に加盟することができるのです。