オセアニアの歴史

太平洋を最初に目にしたのは誰か?バスコ・ヌーニェス・デ・バルボアの偉業

太平洋を初めて見たヨーロッパ人

太平洋を最初に目にしたヨーロッパ人として、一般にはスペインの探検家バスコ・ヌーニェス・デ・バルボア(Vasco Núñez de Balboa)が知られています。

1513年9月、バルボアはパナマ地峡を横断する探検隊を率い、大西洋側から陸路で進み、ついに太平洋の東岸を望むことに成功しました。彼はこの広大な海を「南海(Mar del Sur)」と名付けました。これは、パナマ地峡の頂上から南方向に海が広がって見えたことに由来しています。

歴史的な発見の背景

当時、ヨーロッパ人にとって太平洋の存在はまったく未知のものでした。バルボアは先住民からの情報をもとに、西に「大きな海」があることを確信し、約190人の部隊と共にジャングルや山岳地帯の困難な行軍を経て、数週間かけて地峡を横断しました。

頂上から太平洋を一望したバルボアは、その場でスペイン王の名においてこの海を領有宣言したと伝えられています。この瞬間は、大航海時代における最も重要な地理的発見の一つとされています。

「太平洋」という名称の由来

なお、「太平洋(Pacífico)」という現在の名称は、1513年のバルボアの発見後、1520年にフェルディナンド・マゼランがこの海を航海した際、穏やかな海況だったことから「平和な海」を意味する名を与えたことに由来します。