オセアニアの歴史

アルゼンチンが建国されたのはいつですか?独立から国家統一までの歴史を解説

南米の大国アルゼンチン。「建国されたのはいつなのか」という問いには、実は二つの重要な節目が関係しています。単純な答えではなく、歴史的な経緯を踏まえて理解することが大切です。

アルゼンチンの独立宣言(1816年)

アルゼンチン共和国は、1816年7月9日、トゥクマンで開催された議会において、スペインからの独立を正式に宣言しました。この独立宣言の背景には、1810年の五月革命があります。当時、ナポレオンによるスペイン王室の混乱を機に、ブエノスアイレスではスペイン総督に代わる自治政府が樹立されており、これが独立への流れを加速させました。

独立後も続いた長い混乱期

しかし、独立を宣言したからといって、すぐに統一国家として機能したわけではありません。独立後のアルゼンチンは、中央集権を主張するウニタリオス(統一派)と、各州の自治権を重視するフェデラレス(連邦派)との対立により、長い内乱の時代に突入しました。

この時期、現在のアルゼンチンの領土は、各州がそれぞれ独自の政治体制を維持する緩やかな連合体にとどまっており、近代的な統一国家とは言えない状態が続いていました。

国家統一の実現(1862年)

真の意味で統一された行政政府が確立されたのは1862年のことです。セペーダの戦いとパボンの戦いを経て、バルトロメ・ミトレが初代大統領に就任し、アルゼンチン共和国としての統一国家体制が本格的に始動しました。ここにようやく、今日につながる近代国家としての道が開かれたのです。

まとめ

アルゼンチンの「建国」を考える際には、以下の二つの節目を押さえておきましょう。

  • 1816年: スペインからの独立を宣言(トゥクマン議会)
  • 1862年: 統一的な行政政府が確立され、近代国家としての出発を果たす

つまり、形式的な独立は1816年に達成されましたが、現在のような統一国家の姿が整ったのは1862年である、というのが歴史学的な見方の一般的な理解です。