第一次世界大戦(1914年〜1918年)は、開戦当初「大欧州戦争(Great European War)」や単に「大戦争(The Great War)」と呼ばれていました。
「すべての戦争を終わらせる戦争」という呼び名
また、この戦争は「すべての戦争を終わらせる戦争(The War to End All Wars)」とも称されていました。これは、当時の人々がこの未曾有の大規模な戦争を経験し、「もう二度とこのような悲劇的な戦争は起こらないはずだ」と信じていたことに由来します。
実際、この戦争では各国合わせて約1,000万人以上の兵士が命を落とし、参戦国の社会や経済に甚大な被害をもたらしました。その規模と惨禍から、人類最後の戦争になることを願う声が多く聞かれたのです。
「第一次世界大戦」という名称が定着したのは第二次世界大戦後
興味深いことに、「第一次世界大戦(World War I)」という呼び名が一般に定着したのは、1939年に勃発した第二次世界大戦以降のことです。
実は、開戦直後の1914年の時点で、ドイツの哲学者エルンスト・ヘッケルが「第一世界大戦」という表現を使用した記録も残っています。しかし、当時はそれが定着せず、多くの人々はこの戦争が世界規模の紛争の始まりになるとは予想していませんでした。
ところが、20年余り後に再び世界を巻き込む大戦が起こったことで、区別する必要が生じ、「第一次世界大戦」「第二次世界大戦」という名称が広く使われるようになったのです。
まとめ
第一次世界大戦は、当初「大欧州戦争」や「すべての戦争を終わらせる戦争」と呼ばれていましたが、「第一次世界大戦」という名称自体が、後に起こった第二次世界大戦の存在によって生まれたものだという点は、歴史の皮肉とも言えるでしょう。