オセアニアの歴史

オーストラリアのロイヤル・フライング・ドクター・サービス(RFDS)はいつ設立された?

ロイヤル・フライング・ドクター・サービスの設立日

オーストラリアのロイヤル・フライング・ドクター・サービス(RFDS、Royal Flying Doctor Service)は、1928年5月15日に、オーストラリア・クイーンズランド州の町クロンカリー(Cloncurry)で設立されました。

創設者ジョン・フリンの想い

RFDSを設立したのは、内陸部の人々の医療に生涯を捧げたジョン・フリン(John Flynn)です。当時のオーストラリア内陸部は「アウトバック」と呼ばれる広大な大地が続き、医師や病院から遠く離れた土地に暮らす人々は、怪我や病気にかかっても適切な治療を受けられないという深刻な問題を抱えていました。フリンはこの状況を改善するため、航空機を活用した移動医療サービスという、当時としては画期的な構想を実現させました。

世界初の「空飛ぶドクター」

1928年5月17日には最初の飛行が実施され、患者の搬送と診療が正式に始まりました。わずか1機の航空機からスタートしたサービスでしたが、その後は着実に拡大を続け、現在では世界最大級の航空救急医療組織へと成長しています。

無線通信との組み合わせ

RFDSの成功を支えたもう一つの重要な要素が、アルフレッド・トレーガー(Alfred Traeger)が開発した足踏み式無線機(ペダル・ワイヤレス)です。電気のない遠隔地でも使用できるこの無線機により、離れた場所に住む人々が医師と直接通信し、医療相談や応急処置の指示を受けられるようになりました。

現在のRFDS

今日のRFDSは、24時間365日体制で緊急搬送、診療、遠隔医療などのサービスを提供しており、政府の補助金と民間の寄付によって運営されています。「空飛ぶドクター」の愛称で広く親しまれ、広大な国土を持つオーストラリアにおいて、国民から深い信頼と敬意を集め続けている存在です。