南アメリカの歴史

コロンブスがアメリカ大陸にたどり着いたのは「間違い」だったのか?その真相を解説

クリストファー・コロンブスは、1492年の航海でアメリカ大陸に到達しましたが、これは彼が当初目指していた目的地ではありませんでした。では、彼はどんな「間違い」を犯したのでしょうか?

コロンブスの目的は「西回りでアジアへ行くこと」

コロンブスは、ヨーロッパから西へ進み、海を渡って直接アジアに到達する航路を見つけることを目標としていました。当時のヨーロッパでは、香辛料や絹などの東洋の品物が高く取引されており、既存の陸路や中継貿易ルートに頼らず、自国で直接交易を行うことが大きな利益につながると考えられていたのです。

致命的な誤算――地球の大きさを過小評価した

ここでコロンブスが犯した重大な誤りが、地球の周囲の長さ(円周)を実際より大幅に小さく見積もったことです。彼は古代ギリシャの学者プトレマイオスの地理観やマルコ・ポーロの『東方見聞録』などを参考に計算しましたが、その結果、ユーラシア大陸の幅を過大に、そして地球全体の規模を過小に評価してしまいました。

この誤算により、コロンブスは「アジアまでの距離は船で十分に到達できる範囲だ」と信じ込んでいました。しかし実際には、ヨーロッパとアジアの間には、彼の知らない巨大な大陸と二つの大洋が横たわっていたのです。

結果としてカリブ海に到達

1492年10月、コロンブスの艦隊はバハマ諸島に到達し、その後キューバやイスパニョーラ島などカリブ海地域を探索しました。彼自身は生涯、自分が到達した土地を「アジアの一部」、つまりインド近辺だと信じて疑いませんでした。これが、先住民を「インディオ(インド人)」と呼び、この地域が後に「西インド諸島」と呼ばれる由来となっています。

まとめ:歴史を変えた「幸運な誤算」

つまりコロンブスは、「アメリカ大陸に行こうとして間違えてそこへ着いた」わけではなく、アジアを目指して西回りの航海に出たものの、地球の大きさの計算を誤った結果、予期せず新大陸にたどり着いたというのが正確なところです。皮肉にも、この科学的な誤算こそが、ヨーロッパとアメリカ大陸をつなぐ歴史的な出会いを生み出すきっかけとなったのです。