アメリカに暮らすメキシコ系の人々は、実に多様な職種や業界で働いており、アメリカ経済と労働力に欠かせない存在となっています。農業や建設業といった肉体労働のイメージが強いかもしれませんが、実際には専門職や管理職として活躍する人も増えています。
ここでは、2021年の米国コミュニティ調査(American Community Survey)のデータをもとに、アメリカ在住のメキシコ人に多い職業をカテゴリー別にご紹介します。
1. サービス職
メキシコ系移民に最も多いのがサービス業です。具体的には以下のような仕事が挙げられます。
- 清掃スタッフ・ビルメンテナンス
- 飲食店での調理・ホール接客
- 建物や敷地の管理・維持作業
- 介護士・ホームヘルパー
2. 生産・建設関連の職業
製造業や建設業も大きな割合を占めています。
- 製造ラインでの組立作業員
- 建設作業員・採掘作業員
- 運輸・資材搬送作業員
3. 販売・事務職
小売業やオフィスワークに従事する人も多くいます。
- 販売員・営業担当者
- 事務補助スタッフ
- レジ係・キャッシャー
4. 管理職
経験を積んで管理職へ昇進するケースも珍しくありません。
- 製造・建設現場の現場監督(第一線監督者)
- 小売店舗の店長・スーパーバイザー
5. 運輸・配送の職業
物流業界ではドライバーとして活躍する人が目立ちます。
- 一般ドライバー
- 大型トラック運転手
- 配達員
6. ビジネス・金融の専門職
高等教育を受けた世代を中心に、専門性の高い職業に就く人も増えています。
- 会計士
- 簿記担当者
- ファイナンシャルアナリスト
7. コミュニティ・社会サービス職
地域社会を支える仕事にも従事しています。
- ソーシャルワーカー
- コミュニティヘルスワーカー
- カウンセラー
8. 芸術・エンターテインメント・メディア職
クリエイティブな分野でも才能を発揮しています。
- アーティスト
- ミュージシャン
- 俳優
まとめ:職種分布は地域や環境によって変わる
以上が、アメリカに住むメキシコ人の代表的な職業です。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、実際の職種分布は居住地域、学歴、英語力などの要因によって大きく異なります。
また、生活費を稼ぐために複数の仕事を掛け持ちしたり、正規雇用以外の非公式な仕事で収入を得たりしている人も少なくありません。近年は二世・三世となる世代の教育水準向上に伴い、専門職や管理職に進むメキシコ系アメリカ人も着実に増えており、その活躍の場は今後さらに広がっていくと考えられます。