モンロー主義とは何か
1823年に発表された「モンロー主義(Monroe Doctrine)」は、ジェームズ・モンロー大統領による歴史的な警告声明として知られています。この声明は、ヨーロッパ列強がアメリカ大陸への植民地化や干渉を試みたことに対抗して出されたものです。
きっかけとなった神聖同盟の結成
モンロー大統領が警告声明を発表する直接のきっかけとなったのは、ナポレオン・ボナパルトがワーテルローの戦いで敗北した後のヨーロッパの政治的動向でした。ヨーロッパ列強は「神聖同盟(Holy Alliance)」を結成し、その目的はヨーロッパにおける旧体制の復活と、革命思想の拡散防止にありました。
アメリカ合衆国の懸念
この動きはアメリカ合衆国にとって重大な懸念材料となりました。第一に、神聖同盟はアメリカに一切知らせることなく結成された点が問題視されました。さらに、この同盟がスペインやポルトガルを支援し、両国がかつて支配していたアメリカ大陸の領土を取り戻そうとする動きを後押しするのではないかという不安が広がっていたのです。
モンロー主義の発表へ
こうした背景を受けて、モンロー大統領はヨーロッパ諸国によるアメリカ大陸への新たな植民地化や干渉を許さないという立場を明確に示す警告声明、すなわちモンロー主義を発表しました。これはその後のアメリカ外交政策の基本方針となる重要な宣言となりました。