憲法が投票権を与えた最後の集団は「女性」
アメリカ合衆国憲法が投票権を認めた最後の集団として知られているのが、女性です。
修正第19条の批准で実現した女性参政権
州が性別を理由に投票権を制限することを禁じた憲法修正第19条は、1920年8月18日に批准されました。この決定により、アメリカの女性は初めて正式に投票権を手にすることになりました。
それ以前にも、1870年批准の修正第15条が人種を理由とする投票権の制限を禁止していましたが、当時の解釈では女性には適用されませんでした。そのため、女性が自らの参政権を法的に確保するには、新たな憲法修正が必要だったのです。
70年以上にわたる参政権運動の歩み
女性の投票権獲得までの道のりは決して平坦ではありませんでした。1848年のセネカ・フォールズ会議を発端として、スーザン・B・アンソニーやエリザベス・キャディ・スタントンらの活動家たちが、デモ行進や請願、州単位での法制化運動などを展開しました。半世紀以上に及ぶ粘り強い闘いの末、ついに連邦憲法修正という形で勝利を収めたのです。この功績にちなんで、修正第19条は「アンソニー修正」とも呼ばれています。
その後の投票権拡大
修正第19条の批准後も、投票権を取り巻く制度の整備は続きました。1964年の修正第24条は人頭税による投票制限を禁止し、1971年の修正第26条は投票年齢を18歳へと引き下げました。ただし、「性別や人種といった属性による差別への対応」という観点で見ると、憲法が参政権を保障した最後の集団は女性だったということになります。