グレープシードオイルの原料は「ブドウの種」
グレープシードオイル(ブドウ種子油)は、名前のとおりブドウの果肉ではなく、種(シード)から抽出される食用油です。ワイン醸造の過程で大量に発生する副産物であるブドウの種を再利用して作られているため、環境にやさしいサステナブルなオイルとしても注目されています。
1カップのオイルに必要な種の数を計算してみよう
結論から言うと、家庭でブドウの種からオイルを搾るのはほぼ不可能です。その理由は、必要となる種の量が想像以上に膨大だからです。
ブドウの種に含まれる油分は、重量のおよそ10〜20%程度。特にコールドプレス(低温圧搾)方式では、種の重さの約10%前後しか油分を取り出せないとされています。
ここで簡単に計算してみましょう。
- 1カップ(約237ml)のグレープシードオイルは、比重を考慮すると約210〜220g
- 油分の収率を10%と仮定すると、必要な種の量は約2kg
- ブドウの種1粒の重さは約0.03〜0.05g
つまり、わずか1カップのオイルを作るためには、およそ4万〜6万個ものブドウの種が必要になるのです。
なぜ家庭での製造が難しいのか
さらに厄介なのが、ブドウの種の硬さです。種は非常に堅牢なため、一般的な家庭用の搾油機ではうまく圧搾できません。市販されているグレープシードオイルの多くは、溶剤抽出法や高温圧搾といった工業的なプロセスで製造されており、こうした設備なしに効率よく油分を取り出すことは困難です。
まとめ
グレープシードオイル1カップを作るには、数万個単位のブドウの種が必要となります。ワイン工場などで大量に発生する種を集め、工業規模で抽出しているからこそ、私たちは手頃な価格でこのオイルを購入できるのです。自宅での自家製造は非現実的ですが、その背景を知ると、グレープシードオイルの価値がより一層感じられますよね。