ケインズ経済学と政府支出の拡大
戦後アメリカにおける資金不足の主な要因は、ケインズ経済学に基づく政府支出の大幅な拡大にありました。
戦争が終結した頃、連邦政府は自らの財政が深刻な赤字に陥っていることを認識しました。戦争遂行のために膨れ上がった政府支出が、戦後もなお国家予算を圧迫し続けていたのです。
銀行部門への依存が招いた悪循環
この巨額の赤字の影響を相殺するため、政府は銀行部門からの借入に頼らざるを得なくなりました。しかし、金融機関が政府の資金需要に対応することで、民間企業や個人へ回せる資金が相対的に減少します。
その結果、アメリカ経済全体はさらなる緊縮圧力にさらされることとなり、政府の借入策はかえって経済への「絞めつけ」を強める結果を招いたのです。