17世紀から18世紀にかけて、北米のイギリス植民地へ移住を希望した人々は、自由に入植できたわけではありません。定住を認められるためには、いくつかの重要な条件に同意することが求められていました。
国王への忠誠宣誓
まず最も重要だったのが、イングランド国王(または女王)への忠誠を誓う「忠誠宣誓」です。入植者は宣誓を通じて、自らがイギリス王冠の臣民であることを正式に確認し、母国への忠義を約束しました。これは単なる形式的な手続きではなく、国家への帰属を明確にする重要な儀式でした。
植民地憲章の承認
同時に、入植者は自分たちが定住しようとする植民地の「憲章」にも同意する必要がありました。憲章とは、イギリス王室が発行した公式文書で、その植民地の存在意義、統治形態、領土の範囲などを定めたものです。この憲章を受け入れることは、その土地での生活ルールの基盤を承認することを意味しました。
法律と規則の遵守
さらに、入植者はその植民地で制定されるすべての法律や規則に従うことにも同意しなければなりませんでした。これには税の納付、治安の維持、宗教上の規定など、日常生活に関わる様々な取り決めが含まれていました。
まとめ
つまり、アメリカ植民地への入植を望む者は、①イングランド君主への忠誠宣誓、②植民地憲章の承認、③現地の法律・規則の遵守という3つの条件に同意する必要がありました。これらの義務は、植民地社会の秩序を保ち、イギリス本国との結び付きを維持するために不可欠な仕組みだったのです。