南アメリカの歴史

アメリカの銀貨(ダイム)は何年から何年まで作られた?鋳造期間と素材変更の歴史を解説

アメリカの10セント硬貨「ダイム」のうち、銀を含む「シルバーダイム」は1796年から1965年まで鋳造されました。約170年間にわたり発行されたこの銀貨は、現在でもコイン収集家や貴金属投資家の間で高い人気を誇っています。

1965年の大きな転換点:銀から銅・ニッケルへ

1965年、ダイムの素材はそれまでの銀90%から、銅75%・ニッケル25%の合金へと変更されました。これは1965年に制定された通貨法(Coinage Act of 1965)によるもので、当時の銀価格の高騰により、硬貨の額面を上回る金属価値が生まれ、銀貨が流通から消えてしまう事態を防ぐためでした。

シルバーダイムの主な種類

ドレイプト・バスト・ダイム(1796〜1807年)

アメリカ最初期のダイムで、自由の女神の横顔が描かれたデザインです。

リバティ・シーテッド・ダイム(1837〜1891年)

座った自由の女神が描かれた、長期間発行されたシリーズです。

バーバー・ダイム(1892〜1916年)

彫刻家チャールズ・E・バーバーによるデザインで、女神の頭に月桂樹の冠を着けた意匠が特徴です。

マーキュリー・ダイム(1916〜1945年)

正式名称は「ウィングド・リバティ・ヘッド・ダイム」。翼のある帽子をかぶった女神が描かれ、その美しいデザインから収集家に絶大な人気があります。

ルーズベルト・ダイム(1946年〜)

フランクリン・ルーズベルト大統領を肖像に採用した現行デザイン。1946年から1964年までは銀90%で鋳造されました。

今も手に入る90%シルバーダイム

1964年以前に鋳造されたダイムは、銀地金としての価値(スクラップ・シルバー価値)を持つため、額面の10セントを大きく上回る価格で取引されることがあります。古い小銭入れや遺品の中に紛れていることもあるため、1964年以前の年号のダイムを見かけたら、一度確認してみる価値があるでしょう。