1912年に鋳造されたアメリカのハーフダラー(50セント銀貨)の価値は、保存状態とミントマーク(造幣局マーク)によって大きく変わります。この年号のハーフダラーには3種類のミントマークが存在し、それぞれ希少性が異なるためです。
1912年ハーフダラーの3つのミントマーク
1912年のハーフダラーは、以下の3つの造幣局で鋳造されました。
- フィラデルフィア造幣局(ミントマークなし)— 最も多く鋳造されたメインの発行元
- デンバー造幣局(Dマーク)— フィラデルフィアに次ぐ発行数
- サンフランシスコ造幣局(Sマーク)— 発行数が最も少なく希少性が高い
なお、1912年ハーフダラーは「バーバーハーフダラー」と呼ばれるデザインシリーズに属し、表面には自由の女神、裏面には紋章が描かれたクラシックな銀貨として知られています。
流通品の相場目安
実際に流通して使用されていた硬貨( circulated コンディション)の場合、一般的な買取・売買の目安は以下の通りです。
- フィラデルフィア(マークなし):10〜15ドル
- デンバー(D):15〜20ドル
- サンフランシスコ(S):25〜30ドル
Sマーク付きのサンフランシスコ版は発行枚数が少ないため、同じ状態でも他の2つより高値がつきやすい傾向があります。
未流通品なら価値はさらに跳ね上がる
一度も流通せずに保管されていた未流通(Uncirculated)の硬貨であれば、価値は大幅に上昇します。たとえば、傷や摩耗がほとんどなく極めて保存状態の良いMS-65グレードの1912年ハーフダラーは、100ドル以上の評価を受けることも珍しくありません。
グレードが高くなるほど市場価格は急激に上がるため、コインの状態判定(グレーディング)が査定額を左右する最大のポイントとなります。
正確な査定を受けるには
インターネット上の相場表はあくまで目安です。実際の価値を正確に知りたい場合は、実物を目視で確認できる信頼できるコインディーラーや専門鑑定士に相談することをおすすめします。PCGSやNGCなどの第三者鑑定機関によるスラブ(格付け済みケース)入りであれば、国際的な相場で取引でき、より高い価格が期待できます。