南アメリカの歴史

メサベルデの干ばつはいつ起こった?発生した年と歴史的影響を解説

メサベルデの干ばつとは

メサベルデの干ばつとは、アメリカ合衆国南西部、現在のメサベルデ国立公園が位置する地域において、先史時代に発生した降水減少期を指します。この地域はかつて、崖住居で知られる古代プエブロ人(アンセストラル・プエブロアン)が繁栄していた場所として有名です。

干ばつが発生した年代

この干ばつは、西暦1275年から1299年頃に発生したと考えられています。樹木の年輪を分析する年輪年代学の研究によると、この約25年間は「大干ばつ(Great Drought)」とも呼ばれ、深刻な水不足が継続しました。

干ばつがもたらした歴史的影響

この長期にわたる干ばつは、メサベルデに定住していた古代プエブロ人の生活に大きな打撃を与えたとされています。トウモロコシなどの農業に不可欠な水が不足し、作物の収穫量が激減したことで、彼らは13世紀末頃から崖住居を次々と放棄し、水資源がより豊かなリオグランデ川流域やホピ族の居住地などへ移住していったと考えられています。

つまり、メサベルデの干ばつは単なる気候変動にとどまらず、この地域の古代文明の運命を大きく左右した重要な転換点だったのです。