南アメリカの歴史

1926年 メキシコ合衆国 1ペソ銀貨の特徴と見どころ

1926年 メキシコ合衆国 1ペソ銀貨とは

本貨幣は、1926年にメキシコシティ造幣局で鋳造された1ペソ銀貨です。当時のメキシコでは、自由の帽と光線をあしらった通称「キャップ・アンド・レイズ」タイプの1ペソ銀貨が長期にわたって発行されており、本貨もその一つに数えられます。銀品位は500/1000、重量は約14g、直径は約32mmという規格で鋳造されました。

表面

中央には、戴冠の意匠を伴う国章モチーフが配置されています。
下部(エクセルゴ)には、額面価値を示す「UN PESO(1ペソ)」の文字が刻まれています。
右側にはメキシコシティ造幣局を表すミントマーク「Mo」、左側には鋳造年「1926」が配されています。
さらに縁には「INDEPENDENCIA Y LIBERTAD(独立と自由)」の銘がめぐらされており、メキシコ建国の理念を印象付ける意匠となっています。

裏面

中央には、蛇を捕らえる鷲の姿が描かれています。この意匠は、アステカの人々が湖上のサボテンにとまる鷲と蛇を目撃した場所にテノチティトラン(現在のメキシコシティ)を建設したという伝説に由来する、メキシコ国家の象徴です。
下部には国名を表す「ESTADOS UNIDOS MEXICANOS(メキシコ合衆国)」の銘が刻まれています。

収集上のポイント

このシリーズの1ペソ銀貨は長年にわたり大量に鋳造されたため、一般的な状態のものは比較的入手しやすい一方、擦れや傷の少ない高グレードの美品は希少性が高くなります。銀貨であるため地金価値による下支えも期待できます。真贋や状態を見極める際には、重量(約14g)、直径(約32mm)、縁の文字の打ち出しなどを確認するとよいでしょう。