南アメリカの歴史

南北戦争当時、南部の人々は何と呼ばれていた?歴史的な呼び名を解説

1861年から1865年にかけて戦われたアメリカ南北戦争。この激動の時代、アメリカ南部諸州の人々はさまざまな呼び名で称されていました。本記事では、当時使われていた主な呼び名とその背景について詳しく解説します。

南部の人々を表す主な呼び名

サザナー(Southerners)

最も一般的で中立的な呼び方が「サザナー」です。これは単にアメリカ南部出身の人々を指す言葉で、地理的な意味合いが強く、政治的なニュアンスはほとんど含まれていません。

レベルズ(Rebels)

北部側から見た南部の人々や南軍兵士は「レベルズ」と呼ばれることが多くありました。この言葉には「反逆者」「反乱者」という意味が込められており、合衆国からの脱退を「反乱」とみなす北部の立場を反映しています。また、北軍の兵士たちの間では、南軍の兵士を「ジョニー・レブ(Jonny Reb)」と呼ぶ習慣も広く見られました。

セセッショニスト(Secessionists)

「分離主義者」を意味するこの呼び名は、合衆国からの脱退(セッション)を支持した人々を指します。南部諸州が相次いで合衆国を離脱し、独自の国家「アメリカ連合国(南部連合)」を結成したことから、彼らはこのように呼ばれました。

コンフェデレート(Confederates)

南部連合の支持者や南軍関係者は「コンフェデレート」と呼ばれました。これは当時の政治的な所属を示す呼び名であり、南部連合という国家への帰属を表しています。

ザ・サウス(The South)

個人ではなく地域全体を指す場合は、単に「ザ・サウス(南部)」という表現が使われました。これは北部側が「ヤンキー(Yankees)」あるいは「ザ・ノース(北部)」と呼ばれたことに対比されるものです。

呼び名に込められた時代背景

これらの呼び名の違いは、単なる言葉のバリエーションではなく、当時の政治的立場や視点の違いを色濃く反映しています。北部から見れば南部の脱退は「反乱」でしたが、南部自身は自らを独立を求める正当な勢力であると捉えていました。

現代のアメリカでは、「レベルズ」という言葉は南部の歴史やアイデンティティと結びつけて語られることもありますが、奴隷制との関連から議論の対象となる場合もあります。歴史を学ぶ際には、こうした呼び名が持つ文脈を理解することが大切です。

まとめ

南北戦争中の南部の人々は、「サザナー」「レベルズ」「セセッショニスト」「コンフェデレート」、あるいは単に「ザ・サウス」など、複数の呼び名で称されていました。それぞれの言葉には使用者の立場や時代背景が反映されており、南北戦争の歴史をより深く理解するうえで貴重な手がかりとなっています。