南アメリカの歴史

アメリカ南部の連邦脱退が始まった最も直接的な原因となった出来事は何ですか?

答え:エイブラハム・リンカーン大統領の当選

南部諸州の連邦脱退(分離独立)が始まった最も直接的な引き金となったのは、1860年のアメリカ合衆国大統領選挙におけるエイブラハム・リンカーンの当選です。

なぜリンカーンの当選が決定打となったのか

奴隷制廃止を掲げる共和党に所属するリンカーンの勝利は、南部にとって単なる政権交代ではなく、存立基盤そのものへの脅威と受け取られました。

南部の人々は、リンカーンと共和党が奴隷制を廃止し、南部の経済的・社会的体制を根本から脅かすことを強く恐れていました。当時の南部経済は綿花プランテーションと奴隷労働に深く依存しており、奴隷制の廃止は彼らにとって生活と富の崩壊を意味したのです。

その後の展開

リンカーンの当選を受けて、サウスカロライナ州が1860年12月に真っ先に連邦からの脱退を宣言し、ミシシッピ、フロリダ、アラバマなど他の南部諸州もこれに続きました。こうして形成された南部諸州は「アメリカ連合国(コンフェデラシー)」を結成し、やがて南北戦争へと突入していきます。