南アメリカの歴史

南北戦争で北側を支持した南部の人は何と呼ばれる?「ユニオニスト」の歴史用語を解説

南北戦争における「北側支持の南部市民」の正しい呼び名

アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)の時代、南部のアメリカ連合国(Confederate States)に居住しながら、北部である合衆国(Union)を支持したり、自らの州の合衆国からの脱退に反対したりした市民たちは、「ユニオニスト(Unionist:連邦支持者)」と呼ばれていました。特に南部出身であることを明確にしたい場合には、「サザン・ユニオニスト(Southern Unionists:南部連邦支持者)」という表現が使われます。


サザン・ユニオニストとはどんな人々か

彼らは奴隷制や州の権限をめぐって南部が選んだ独立の道には同調せず、国家の統一維持を優先した人々です。具体的には次のような層が含まれます。

  • 脱退決議に反対票を投じた住民
  • 連邦軍に協力したり、兵士として志願したりした人々
  • 経済的・地理的な理由から北部との結びつきを重視した山岳地帯の農民など

たとえばテネシー州東部やアーカンソー州北部では脱退への反対感情が強く、ウェストバージニアに至ってはバージニア州から分離するという形で、合衆国に残る道を選びました。

逆に、北部で南部を支持した人は?

一方、北部に住みながら南部の連合国に同情的だった人々は、「コッパーヘッド(Copperhead)」あるいは「平和民主党(Peace Democrat)」と呼ばれ、戦争の継続に強く反対しました。つまり南北戦争では、どちらの陣営にも「敵方に肩入れする人々」が存在し、それぞれ固有の名称で呼ばれていたのです。

まとめ

南北戦争期に南側で北(合衆国)を支持した人々を指す正しい用語は「ユニオニスト(連邦支持者)」であり、文脈によっては「サザン・ユニオニスト」と表現されます。これは単なる政治的立場を示す言葉ではなく、地域社会での迫害や報復にさらされることも少なくなかった彼らの、困難な選択を物語る歴史用語でもあります。