南アメリカの歴史

南北戦争中に南部連合を支援した国はどこ?イギリス・フランスなどの関与を解説

アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)において、いかなる外国勢力も南部連合(アメリカ連合国)を公式かつ直接的に支援することはありませんでした。

しかしその一方で、いくつかの国々が非公式な政治的・経済的・軍事的な影響を通じて、南部連合に利益をもたらしていました。主な関与国は以下の通りです。

イギリス

イギリスの商人たちは戦争期間を通じて、武器・弾薬をはじめとする南部にとって不可欠な物資を販売し続けました。また、南部連合の艦船はイギリスへ売却され、しばしばイギリス人の乗組員によって運航されました。さらに、南部海軍はイギリスの港や植民地から避難場所や支援を受けることも少なくありませんでした。

フランス

フランス皇帝ナポレオン3世は、アメリカ合衆国の分裂を密かに望んでおり、南部側の事業に対して相当な経済的支援を行いました。南部連合はフランスからの軍事支援も期待していましたが、フランスは合衆国との外交関係悪化を懸念し、これを断っています。

スペイン

キューバに駐在するスペインの役人たちは、一部の商人が合衆国の海上封鎖に違反してキューバと交易することを黙認する形で南部を援助しました。また、南部の艦船に避難の場を提供し、キューバの港では石炭などの物資補給を行うこともありました。

ブラジル

ブラジル皇帝ペドロ2世はアメリカ産綿花の購入に関心を示しており、一部の海軍士官は南部の艦船に対して石炭を供給しました。

正式な承認や介入が実現しなかった理由

イギリスとフランスは一時、南部連合の国家承認や戦争調停を検討したこともありました。しかし、1862年のアンティータムの戦いで北軍が優位に立ったことや、1863年にリンカーン大統領が奴隷解放宣言を発したことにより、奴隷制を擁護する勢力を公然と支援することが世論的に困難になりました。こうした背景から、外国による本格的な軍事介入は最終的に実現せず、南部連合は孤立の中で敗北を迎えることとなりました。