結論から言うと、ロバート・E・リーがアメリカ独立戦争(1775年〜1783年)に従軍したことはありません。また、独立戦争当時にウェストポイント(米陸軍士官学校)に在籍していた事実もありません。
時代が合わない:リーの生誕と独立戦争
ロバート・E・リーは1807年にバージニア州ストラットフォード・ホールで生まれました。一方、アメリカ独立戦争は1775年から1783年にかけて行われたため、戦争が終結してから約24年後にリーは誕生したことになります。つまり、彼が独立戦争に参加することは物理的に不可能だったのです。
ウェストポイントの設立とリーの入学
米陸軍士官学校(ウェストポイント)は1802年にトーマス・ジェファーソン政権下で設立されました。リーが同校に入学したのはそれからさらに後の1825年のことで、1829年に全生徒中2番目の優秀な成績で卒業し、在学中の規律違反(デメリット)ゼロという記録を残しています。
リーの軍人としてのキャリアの始まり
リーの本格的な軍人としての道は、ウェストポイント卒業後の1829年から始まりました。当初は工兵将校として活躍し、メキシコ戦争(1846年〜1848年)で武名を高めた後、南北戦争(1861年〜1865年)において南軍の総司令官を務めることとなります。
補足:父親こそが独立戦争の英雄
興味深いことに、リーの父であるヘンリー・リー3世(通称「ライトホース・ハリー」)は、独立戦争で華々しい活躍を遂げた騎兵隊指揮官でした。このような家系の背景から、ロバート・E・リー自身と独立戦争が混同されることがあるようです。