南アメリカの歴史

1860年のリンカーン大統領当選――南部諸州を連邦離脱へ導いた出来事とは?

エイブラハム・リンカーンの大統領当選(1860年)

1860年のアメリカ大統領選挙でエイブラハム・リンカーンが当選したことが、南部諸州を連邦(合衆国)からの離脱へと駆り立てた決定的な出来事となりました。

南部諸州が抱いた恐怖

共和党に所属するリンカーンは、奴隷制の拡大に反対する立場を明確にしていました。南部諸州は、彼の当選により連邦政府が南部の奴隷制に干渉し、長年守ってきた自らの生活様式や経済の基盤が脅かされると強く恐れたのです。

連邦離脱から南北戦争へ

こうした危機感を背景に、サウスカロライナ州を先頭として南部諸州は相次いで連邦からの離脱(セセッション)を宣言しました。やがて南北の対立は武力衝突へとエスカレートし、アメリカ史上最大の内戦である南北戦争が勃発することとなったのです。