エジプトの神々:アヌビス
アヌビスは、エジプト神話においてミイラ製作(エンバーミング)、葬儀、そして来世を司る神です。「死者の神」としても広く知られています。
アヌビスの主な功績
- 遺体の保存と来世への備え: アヌビスは、死者が来世へ旅立てるよう遺体を整える役割を担っていました。具体的には、エンバーミング(防腐処理)を施し、亜麻布で包むことで遺体を保存しました。
- 魂の導きと心臓の計量: 故人の魂を冥界へ導き、「審判の間」で行われる心臓の計量(心臓の重さを量る儀式)を助けました。
- 死者と墓の守護者: アヌビスは死者の守護者でもありました。ジャッカルまたは犬の頭を持つ姿で描かれることが多く、墓の安全を祈願する際にしばしば祈りの対象となりました。
- オシリスへの協力: 冥界の神オシリスを助け、死者の魂が来世への旅路につけるよう支えました。
- ミイラ製作の発明者: エンバーミングとミイラ製作を発明したとされ、これらは古代エジプト人の「永遠の生命」への信仰に不可欠な技術でした。
- セトを出し抜いた神話: 神話の一つでは、父オシリスを殺した混沌と破壊の神セトを出し抜いたと語られています。その結果、オシリスは来世への通行を許され、冥界の王となりました。
- 「口開けの儀式」との関わり: アヌビスは「口開けの儀式」とも深く結びついています。これは、新たに亡くなったファラオが来世で再び食べ、呼吸し、言葉を話せるようにするための重要な儀式でした。