南アメリカの歴史

世界では毎年何件の中絶が行われている?WHOの推計で見る全球規模の実態

「世界中で毎年どれほどの中絶が行われているのか」という疑問に対して、最も権威あるデータを提供しているのが世界保健機関(WHO)です。

WHOによる推計:年間約8,500万件

WHOの推計によると、2016年には全世界で約8,500万件の中絶が行われたとされています。これは1日に換算すると20万件以上に相当し、いかに多くの女性が妊娠の中断という選択に直面しているかを物語る数字です。

さらに、国際的な研究では、世界全体の妊娠のおよそ3割近くが人工妊娠中絶によって終わっているとも推計されており、中絶は決して珍しい出来事ではなく、世界中で広く見られる現象であることがわかります。

地域ごとの違いと安全性の課題

中絶の発生率は国や地域によって大きく異なります。先進国では出生率の低下と避妊技術の普及に伴い、過去数十年で発生率は減少傾向にあります。一方で、発展途上国では人口増加の影響もあり、依然として高い水準にとどまっています。

特に懸念されているのは「危険な中絶」の問題です。医療資源が限られていたり、法的に厳しく制限されていたりする地域では、非正規の環境下で行われる中絶が後を絶たず、母体の健康被害や死亡につながるケースが少なくありません。

まとめ

世界では毎年数千万人単位の中絶が行われており、2016年の推計では約8,500万件に上ります。この事実は、避妊へのアクセス向上や適切な医療体制の整備など、生殖に関する健康を守る取り組みが世界的な課題であることを示しています。