孤立主義――両大戦間期のアメリカ外交の基調
第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期(いわゆる「両大戦間期」)、アメリカ合衆国の外交政策を支配していたのは孤立主義(Isolationism)でした。これは、外国勢力との恒久的な同盟を避け、国内問題に重点を置くという、アメリカの伝統的な外交路線を受け継ぐものでした。
孤立主義を後押しした要因
当時のアメリカが孤立主義を選択した背景には、以下のような要因がありました。
- 第一次世界大戦の帰結に対する幻滅感
- 今後のヨーロッパ紛争に巻き込まれることを回避したいという願望
- いかなる脅威からも自力で自国を守れるほどアメリカは強い、という確信
孤立主義を実現するために取られた政策
アメリカは孤立主義の理念を実行に移すため、具体的に次のような政策を採用しました。
- 第一次世界大戦後に平和と安全の促進を目的として設立された国際機関「国際連盟」への不参加
- 1930年代に成立した一連の中立法。これにより交戦国への武器販売が禁止され、交戦国船舶に乗船するアメリカ人の渡航も制限されました
- アメリカ流の生活様式への脅威とみなされていたソビエト連邦を承認しない政策の採用
外交政策の大きな転換点
しかし、1930年代後半から1940年代初頭にかけて、ナチス・ドイツによる脅威がますます明白になるにつれ、アメリカの外交政策は劇的に変化しました。レンドリース法による物資供与という形で連合国への支援を開始し、1941年の真珠湾攻撃を受けて、ついに第二次世界大戦へ参戦することとなったのです。