スーザン・B・アンソニーとNWSA会長職の関係
結論からお伝えすると、スーザン・B・アンソニーが全国女性参政権協会(NWSA)の会長に就任したことは一度もありません。アンソニーは19世紀アメリカの女性参政権運動を牽引した著名な指導者であり、力強い演説で知られた人物でしたが、NWSAの会長職は、1869年の創設から1890年に全米女性参政権協会(NAWSA)へと再編されるまで、ほぼ全期間にわたって共同創設者のエリザベス・キャディ・スタントンが務めていました。
アンソニーが率いたのはNAWSA
とはいえ、アンソニーが組織のトップに立った経験がないわけではありません。NWSAとアメリカ女性参政権協会(AWSA)が1890年に合併して誕生した全米女性参政権協会(NAWSA)では、初代会長にスタントンが就任し、アンソニーは副会長を務めました。そして1892年、スタントンの退任に伴い、アンソニーが第2代会長に就任したのです。
アンソニーは1900年に会長職を退くまでの約8年間、組織を率い、州レベルでの女性投票権獲得運動や連邦憲法修正案の推進に尽力しました。会長職の後を継いだのはキャリー・チャップマン・カットです。アンソニー自身は1906年にこの世を去りましたが、その死から14年後の1920年、第19修正条項の成立により、アメリカ女性の参政権はついに法的に認められることとなりました。