アメリカ合衆国の歴史において、初期から19世紀後半にかけて渡航した移民たちは「旧移民(オールド・イミグラント)」と呼ばれます。彼らの多くはヨーロッパ各地から海を渡り、アメリカ社会の基盤を築いてきました。ここでは、旧移民とみなされる主な民族グループを地域別にご紹介します。
北ヨーロッパ系の民族
アメリカへの移民として最も早い時期から数多く渡航していたのが、北ヨーロッパおよび西ヨーロッパ出身の人々です。
- ドイツ人 — 農業や醸造業などを担い、中西部を中心に定住しました。
- アイルランド人 — ジャガイモ飢饉をきっかけに大規模な移住が発生しました。
- イングランド人 — 植民地時代からの入植者として、政治や文化の面で大きな影響を与えました。
- オランダ人 — ニューアムステルダム(現在のニューヨーク)など、初期の入植地を築きました。
- スカンジナビア人 — スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどから移住し、北部の農村地帯に広く定住しました。
南ヨーロッパ系の民族
南ヨーロッパからも多くの人々が新天地を求めてアメリカへ渡りました。
- イタリア人 — 特に東海岸の都市部で大きなコミュニティを形成しました。
- ギリシャ人 — 飲食業などを中心に都市部で暮らし始めました。
- ポルトガル人 — 漁業や農業に従事しながら定住しました。
東ヨーロッパ系の民族
東ヨーロッパからの移民も、アメリカの産業発展に重要な役割を果たしました。
- ユダヤ人 — 迫害を逃れて移住し、商業や学問の分野で活躍しました。
- ポーランド人 — 鉱工業地帯を中心に労働力として貢献しました。
- ロシア人 — 宗教的・政治的な理由から移住した人が多くいました。
- ウクライナ人 — 農業や工業分野で新生活を築きました。
このように、アメリカの旧移民は多様な民族によって構成されており、それぞれの文化や伝統が今日のアメリカ社会の多彩さにつながっています。