ミシガン州は、北米大陸の中でも特に激しい支配権争いの歴史を持つ地域です。実は、この地の空に国旗を掲げた国が4つあります。それはフランス、イギリス(グレートブリテン)、スペイン、そしてアメリカ合衆国です。
フランスによる統治(17世紀〜1763年)
17世紀初頭、フランス人探検家たちが五大湖地方に到達し、この一帯を「ヌーベルフランス(新フランス)」として領有しました。毛皮交易の拠点として開拓が進み、デトロイトも1701年にフランス人アントワーヌ・ド・ラモット・カディヤックによって建設されています。
イギリスによる統治(1763年〜)
1754年から1763年にかけて行われたフレンチ・インディアン戦争でフランスが敗北すると、パリ条約によりミシガン地域を含む広大な領土はイギリスの手に渡りました。しかし、アメリカ独立戦争後もイギリスはしばらくデトロイト周辺に駐留を続けました。
スペインの主張
意外に思われるかもしれませんが、18世紀後半、スペインはミシシッピ川以東の一部地域に対する領有主張を行っており、その主張の範囲に現在のミシガン州の一部が含まれていたとされます。これが、スペインの国旗がミシガンの空に翻ったとされる理由です。
アメリカ合衆国へ(1796年〜)
1783年のパリ条約でイギリスはこの地域をアメリカに譲渡しましたが、実際の引き渡しは1796年、アンソニー・ウェイン将軍がデトロイトに入城した際に行われました。以来、ミシガンは北西準州の一部となり、1837年に26番目の州として合衆国に加盟しました。
こうして、ミシガン州は4つの国の旗が掲げられた珍しい歴史を持つ州となったのです。