南アメリカの歴史

南北戦争の南軍兵士の制服は何色だった?灰色が主流だった理由を解説

南軍の制服に「標準」は存在しなかった

アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)当時、アメリカ連合国陸軍、いわゆる南軍には、統一された制服の規定が存在しませんでした。そのため、制服の色は部隊によって大きく異なり、灰色を着用する部隊があれば、青、茶色、さらには黒色の制服を身につけた部隊もありました。

最も多かったのは灰色

数ある色の中で最も一般的だったのは灰色です。しかし、これは絶対的なものではなく、全軍が一貫して灰色を着ていたわけではありません。特に戦争が長引くにつれて物資が不足し、各州や地方が自前で制服を調達するようになったため、色のばらつきはさらに広がっていきました。

「バターナット」と呼ばれる黄褐色の制服

戦争後期には、染料の不足から、クルミの殻などで染めた黄褐色(バターナット)の制服も多く見られるようになりました。このことから、南軍兵士は「バターナッツ」というあだ名で呼ばれることもありました。

北軍との混同も発生

興味深いことに、南軍の中には青い制服を着用する部隊も存在したため、開戦初期の第一次ブルランの戦いでは、味方と敵を見分けられず混乱が生じたという記録も残っています。こうした経緯から、南軍の制服といえば「灰色」というイメージが定着していますが、実際には非常に多彩だったのです。