南アメリカの歴史

奴隷制を廃止したのはどの憲法修正条項?米国憲法修正第13条をわかりやすく解説

アメリカ合衆国において奴隷制を廃止したのは、合衆国憲法修正第13条(13th Amendment)です。この修正条項は1865年12月6日に批准され、合衆国全土での奴隷制および強制労働を正式に禁止しました。

修正第13条の批准までの経緯

修正第13条は、南北戦争(1861年〜1865年)の終結間近である1865年1月31日に連邦議会で可決されました。その後、各州の批准手続きが進められ、同年12月6日にジョージア州が批准に加わったことで、必要な州数に達し正式に発効しました。

当時のエイブラハム・リンカーン大統領は、奴隷制の廃止を戦争の重要な目的の一つと位置づけており、1863年の「奴隷解放宣言」に続く法的な措置として、この憲法修正を強く推進しました。

修正第13条の主な内容

修正第13条第1項は、「奴隷制および自発的でない隷従は、合衆国またはその管轄下にあるいかなる場所でも、犯罪に対する刑罰として正当に科される場合を除き、存在してはならない」と定めています。

  • 合衆国全土での奴隷制を恒久的に禁止
  • 犯罪に対する刑罰としての強制労働のみ例外として認める
  • 議会に適切な立法による執行権限を付与(第2項)

歴史的意義

修正第13条は、建国以来続いてきた奴隷制度に法的な終止符を打った、アメリカ史上最も重要な憲法改正の一つです。この後、元奴隷の公民権を保障する「修正第14条」や、人種による投票権の差別を禁じる「修正第15条」が相次いで批准され、これら3つの修正条項は「再建修正条項(Reconstruction Amendments)」と呼ばれています。