植民地ごとに異なる政府形態
アメリカ植民地時代、入植者たちが植民地内に確立した政府の形態は、植民地ごとに大きく異なっていました。イギリス王室との関係性や自治権の範囲によって、主に以下の4つの類型に分けることができます。
王領植民地(Royal Colonies)
イギリス王室が直接支配する植民地です。総督は国王または女王によって任命され、入植者たちは植民地の運営に対してほとんど発言権を持ちませんでした。
領主植民地(Proprietary Colonies)
国王または女王から個人や企業に下賜された植民地です。領主は総督の任命権や法律の制定権を含め、植民地に対してほぼ完全な支配権を保有していました。
特許植民地(Charter Colonies)
王室から特許状(チャーター)を取得した入植者集団によって設立された植民地です。特許状には入植者の権利と特権が明記されており、一定の自治が認められていました。
自治植民地(Self-Governing Colonies)
イギリスの支配から大幅に独立していた植民地です。独自に選挙で選ばれた議会を持ち、自ら法律を制定するなど、高い自律性を備えていました。
まとめ
このように、植民地の政府形態は王室による統制の強さと住民の自治度合いによって多様な様相を呈していました。こうした自治の経験は、後にアメリカ独立へとつながる政治文化の基盤となったといえます。