南アメリカの歴史

奴隷制を州憲法に含めなかった州はどこ?建国初期アメリカの奴隷制廃止の歴史

アメリカ独立戦争の時代、すべての州が奴隷制を認めていたわけではありません。創設当初の州憲法に奴隷制を含めなかった、すなわち奴隷制を認めなかった州は、以下の4州です。

  • ペンシルベニア州
  • マサチューセッツ州
  • ニューハンプシャー州
  • バーモント州

各州における奴隷制廃止への歩み

バーモント州

1777年に制定されたバーモント憲法は、北米において初めて奴隷制を明確に禁止した憲法として知られています。当時バーモントはまだ独立した州として認められる前でしたが、いち早く自由の理念を憲法に盛り込みました。

ペンシルベニア州

ペンシルベニア州は1780年に段階的奴隷廃止法を制定し、既存の州としては初めて奴隷制の廃止に向けた法律を成立させました。この法律により、それ以降に生まれる子どもたちは一定期間の奉仕の後、自由身分となることが定められました。

マサチューセッツ州

1780年制定のマサチューセッツ憲法には「すべての人は生まれながらにして自由かつ平等であり」という文言が含まれていました。この条文の解釈をめぐる裁判などを通じて、奴隷制は同州において事実上廃止されることになりました。

ニューハンプシャー州

ニューハンプシャー州も1783年の憲法改正で同様の自由と平等の原則を採用し、奴隷制を州の制度から排除しました。

まとめ

これらの北部諸州は、建国初期から人権の理念に基づいて奴隷制を憲法から除外した点で、歴史的に重要な意義を持っています。一方、南部諸州では奴隷制が農園経済の基盤として長く存続し、やがて南北戦争へとつながる南北間の深刻な対立の要因となりました。