南アメリカの歴史

アメリカでは今でも絞首刑は行われているのか?現状をわかりやすく解説

結論から言うと、現代のアメリカで絞首刑が実際に執行されることはまずありません。ただし、一部の州では法律上、絞首刑が「選択可能な」または「代替の」処刑法として名目上残されています。

絞首刑が法的に存在した(している)州

かつてデラウェア州やワシントン州などでは、絞首刑が死刑執行の方法のひとつとして認められていました。しかしその後、状況は大きく変化しています。

  • ワシントン州: 受刑者が薬物注射か絞首を選べる制度でしたが、2014年に死刑執行の停止が宣言され、その後死刑制度自体が廃止されました。
  • デラウェア州: 薬物注射が何らかの理由で実行できない場合の代替手段として、法律上は絞首刑が認められたままです。ただし、事実上の執行凍結状態にあり、近年の実際の執行はありません。

連邦政府の死刑執行方法

連邦レベルの死刑執行は、すべて薬物注射(致死量の薬剤の静脈内注入)によって行われます。2019年から2021年にかけて連邦の死刑執行が再開されましたが、いずれも薬物注射によるものでした。

アメリカで最後の絞首刑となった事例

アメリカで絞首刑が実際に執行されたのは、1996年にデラウェア州で行われたビリー・ベイリー被告に対するものが最後とされています。それ以降、絞首刑による執行は一度も行われていません。

まとめ

絞首刑は一部の州法に名目上残っているものの、現代のアメリカでは事実上行われておらず、現在の主流は薬物注射です。死刑という制度自体も、州ごとに廃止や執行停止が進んでおり、処刑法をめぐる議論は今なお続いています。