南アメリカの歴史

奴隷制を法的に認めた最初のアメリカ植民地はバージニア——1661年の法律が歴史を変えた

奴隷制を法的に認めた最初のアメリカ植民地

北米のイギリス植民地の中で、奴隷制を初めて法として明確に認めたのは、1661年のバージニア植民地です。それ以前、アフリカ人たちは契約期間を終えれば自由になれる年季奉公人(インデンチャード・サーヴァント)として扱われることもありましたが、この法律の成立によって状況は一変しました。

「終身の使用人」と定めた1661年の法律

バージニア植民地の立法府であるバージェス会議(House of Burgesses)は、「この植民地内のすべての黒人およびその他の奴隷は、終身の使用人(perpetual servants)として拘束されるものとする」と定める法律を可決しました。これにより、奴隷という身分が生涯にわたって続くものとして、初めて法的に位置づけられたのです。

他の植民地への波及

この法律は、バージニア植民地における奴隷制の法的枠組みを確立しただけでなく、他の植民地にとっても重要な先例となりました。その後、メリーランドなど周辺の植民地でも同様の法律が次々と制定され、奴隷制は北米各地へと拡大していきました。

こうして制度化された奴隷制は、南北戦争や公民権運動に至るまでのアメリカの歴史全体に深い影響を与え続けることとなりました。1661年のバージニアの法律は、まさにその長く苦い歴史の出発点だったといえるでしょう。