
11月11日(水)、Desperta Ferro編集チームは、現在マドリードのカイシャフォーラム(CaixaForum Madrid)で開催されている展覧会「ローマの女性たち ―魅惑的、母性的、過度に―」を取材しました。本日はそのプレスキットの一部と、厳選したフォトギャラリーをお届けします。実際の展示をこの目で確かめたい方は、2016年2月14日まで開催されていますので、ぜひ足を運んでみてください。
愛と恐怖、憧れと嘲笑の対象だったローマの女性たち
古代ローマにおいて女性は、愛される存在であると同時に恐れられる存在でもあり、欲望の対象にも、揶揄の的にもなりました。良き妻・母として尊敬される「マトローナ(主婦)」か、娼婦か、神殿に仕える巫女か、あるいは皇后か――立場はさまざまでも、法律の上では常に男性より劣った存在と見なされていました。
しかし、こうした従属的な役割――つまり母であり妻であること――を担っていたにもかかわらず、ローマ社会における女性は、他の古代社会と比べて際立って高い地位を占めていました。慣習や人々の考え方の中には、女性の境遇が時代とともに変化していった様子を読み取ることができます。
178点の資料から読み解く、女性の特権的な地位
展覧会「ローマの女性たち」では、日常品やローマの別荘(villa)の装飾品など178点の資料を通じて、女性たちが獲得したこの特権的な地位を詳しく紹介しています。神話や宗教、母性の力という視点から描かれた多様な女性像、そして誘惑や過剰さを象徴する寓意表現など、多彩な切り口で構成された内容となっています。
本展は、「ラ・カイシャ」福祉事業団(la Caixa Welfare Projects)とルーヴル美術館との協定に基づき共同開催される特別プロジェクトの一環として実現したものです。ポンペイ出土の壁画群をはじめとする優れた作品の数々に加え、カイシャフォーラムでの展示に合わせて特別に修復された作品も含まれています。中でも注目なのは、「カンパーナ飾板」として知られるテラコッタ製レリーフです。


開催概要
会場:カイシャフォーラム・マドリード(CaixaForum Madrid)
会期:2016年2月14日(日)まで
なお、当メディアの考古学・歴史専門誌では、第2号の特集として「古代ローマの冥界」を取り上げています。お近くの書店または公式ウェブサイトからご購入いただけますので、こちらもぜひあわせてご覧ください。