ローマで最も忌み嫌われた皇帝は誰か? キリスト教徒にとって最も憎まれた皇帝はネロであり、一般的に「ローマの暴君」といえばネロの名が挙がる。しかし、同時代のローマ市民から最も忌避されたのは、第23代皇帝エラガバルス(別名ヘリオガバルス)だったのではないかと歴史家は指摘する。 セウェルス家の血を引く少年 エラガバルスは、第20代皇帝セプティミウス・セウェルスの妻ユリア・ドムナの妹、ユリア・マエサの孫にあたる。セウェルス家はシリア出身の祭司階級の血筋であり、元老院は当初この家系の即位を快く思っていなかった。ドムナ自身は慎ましく振る舞ったが、姉マエサは野心を隠さなかった。 カラカラ(セウェルスの