ヨーロッパの歴史

1939年9月1日以前、連合国はいかにしてドイツの侵略を阻止しようとしたのか?

第二次世界大戦が勃発する前、連合国側はドイツの拡張主義を食い止めるために、さまざまな外交的・条約的な取り組みを行ってきました。その主なものを以下に紹介します。

1. ヴェルサイユ条約(1919年)

第一次世界大戦後に締結されたヴェルサイユ条約は、ドイツを弱体化させ、再び戦争を起こすことを防ぐことを目的としたものでした。条約には、ドイツ軍の規模縮小、賠償金の支払い義務、そして他国への領土割譲など、数多くの条項が盛り込まれていました。

2. ロカルノ条約(1925年)

ロカルノ条約は、ドイツ、フランス、ベルギー、イギリス、イタリアの間で交わされた一連の協定です。この条約によりドイツとベルギーの国境が保障され、ドイツは第一次世界大戦後にフランスへ割譲されたアルザス=ロレーヌ地方への領有権主張を放棄することに同意しました。

3. ケロッグ・ブリアン不戦条約(1928年)

ケロッグ・ブリアン不戦条約は、国家間の紛争解決手段としての戦争を違法とする国際条約です。ドイツを含む世界の大多数の国々がこの条約に署名しました。

4. ミュンヘン協定(1938年)

ミュンヘン協定は、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアの間で結ばれた協定であり、ドイツによるチェコスロバキアのズデーテン地方併合を認めるものでした。この協定は、ヒトラーとその強硬な政策に対する宥和(ゆうわ)政策であるとして、広く批判されました。

5. 独ソ不可侵条約(1939年)

独ソ不可侵条約は、ドイツとソビエト連邦が互いに攻撃しないことを誓い合った条約です。両国は長年にわたりイデオロギー上の敵対関係にあったため、この条約の締結は世界中に衝撃を与えました。

しかしこうした一連の努力にもかかわらず、ドイツは1939年9月1日にポーランドへの侵攻を敢行し、ここに第二次世界大戦が幕を開けることとなったのです。