ヨーロッパの歴史

第一次世界大戦中の「鉄血宰相」は誰?ビスマルクと大戦期ドイツ首相の違いを解説

「第一次世界大戦中の鉄血宰相は誰か」という疑問には、よくある誤解が含まれています。オットー・フォン・ビスマルク(Otto von Bismarck)は、確かに「鉄血宰相」と呼ばれたドイツ史上最も著名な宰相ですが、彼が宰相を務めたのは第一次世界大戦よりも前の時代です。

ビスマルクの在任期間

ビスマルクはプロイセン王国の首相として活躍し、1871年のドイツ帝国成立とともに初代帝国宰相に就任しました。在任期間は1871年から1890年までの約20年間に及び、ドイツ統一後の国政を強力に主導しました。「鉄と血」による現実政治で知られる彼は、ドイツをヨーロッパの列強国へと押し上げた人物です。

第一次世界大戦との時期的なずれ

一方、第一次世界大戦は1914年から1918年にかけて行われました。つまり、ビスマルクが退任してから20年以上が経過した後に大戦が勃発しており、彼が大戦中の宰相であったことはありません。そもそもビスマルクは1898年に亡くなっているため、大戦開始の時点ですでに存命していなかったのです。

では、大戦中のドイツ首相は誰か

第一次世界大戦中にドイツ帝国の宰相を務めたのは、開戦当初はテオバルト・フォン・ベートマン・ホルヴェーク(Theobald von Bethmann Hollweg)です。その後、ゲオルク・ミヒャエリス、ゲオルク・フォン・ヘルトリングと続き、終戦直前にはマックス・フォン・バーデン公子が宰相職を引き継ぎました。

まとめ

「鉄血宰相」ことビスマルクは、1871年から1890年までドイツ帝国の初代宰相を務めた偉大な政治家ですが、第一次世界大戦(1914年〜1918年)中の宰相ではありません。大戦期の宰相はベートマン・ホルヴェークらが務めており、両者の時代を混同しないよう注意が必要です。