アメリカ南北戦争(1861年〜1865年)において、北軍(ユニオン軍)は戦局を左右する数々の都市を占領しました。これらの占領は南部連合の経済力と士気に大きな打撃を与え、最終的な北軍の勝利につながりました。ここでは、特に重要な4つの都市を紹介します。
1. ルイジアナ州ニューオーリンズ(1862年4月)
ニューオーリンズは当時南部最大の港町であり、綿花輸出の中心地でした。1862年4月、デヴィッド・ファラガット提督率いる北軍艦隊がミシシッピ川を遡上し、同市を陥落させました。この占領により、南部連合は重要な貿易拠点と資金源を失うことになりました。
2. テネシー州メンフィス(1862年6月)
メンフィスもミシシッピ川沿いの戦略的要衝でした。1862年6月に勃発したメンフィスの海戦で北軍が圧勝し、同市はまもなく降伏しました。この勝利により、北軍はミシシッピ川流域における支配ける支配圏を大きく拡大しました。
3. ミシシッピ州ビックスバーグ(1863年7月)
ビックスバーグは「ミシシッピの鍵」と呼ばれた難攻不落の要塞都市です。ユリシーズ・S・グラント将軍による長期にわたる包囲戦の末、1863年7月4日に陥落しました。この勝利によって北軍はミシシッピ川全体を掌握し、南部連合を東西に分断することに成功しました。南北戦争の大きな転換点となった出来事です。
4. ジョージア州アトランタ(1864年9月)
アトランタは南部鉄道網のハブであり、軍需産業の中心地でもありました。ウィリアム・T・シャーマン将軍率いる北軍は1864年9月に同市を占領し、その後有名な「海への進軍」へと移行しました。アトランタの陥落は北部の世論を大きく鼓舞し、リンカーン大統領の再選にも貢献したとされています。
まとめ
ニューオーリンズ、メンフィス、ビックスバーグ、アトランタ――これら4都市の占領は、いずれも南部連合にとって経済的・軍事的に深刻な打撃であり、北軍の戦略的成功を象徴する出来事といえます。