ヨーロッパの歴史

ヨーロッパで奴隷制が廃止されたのはいつ?各国の廃止年と歴史をわかりやすく解説

ヨーロッパにおける奴隷制の廃止は、主に19世紀にかけて段階的に進められました。国によって時期が異なり、啓蒙思想や人権意識の高まり、そして奴隷貿易への批判が強まる中で、各国がそれぞれの時点で奴隷制を廃止していきました。

イギリス:1833年の奴隷廃止法

イギリス帝国は1833年に「奴隷廃止法(Slavery Abolition Act)」を可決し、これにより大英帝国領内のほとんどの植民地で奴隷が解放されました。この法律は、ウィルバーフォースら廃止論者による長年の運動の成果であり、世界の奴隷制廃止運動における大きな転換点となりました。

フランス:1848年の完全廃止

フランスでは、1848年の二月革命を経て成立した第二共和政のもとで、奴隷制が正式に廃止されました。フランスはその後も植民地政策の中で奴隷制をめぐる問題を抱えましたが、1848年をもって法的には終わりを迎えました。

スペインとポルトガル:19世紀後半の廃止

スペインでは1873年に奴隷制が廃止されました。一方、ポルトガルは1869年に奴隷制を廃止しており、ヨーロッパ諸国の中では比較的遅い時期での廃止となりました。

まとめ

このように、ヨーロッパの奴隷制廃止は1833年のイギリスを皮切りに、フランス(1848年)、ポルトガル(1869年)、スペイン(1873年)へと広がり、19世紀中にほぼ完了しました。しかし、その影響は社会や経済に長く残り、今日の人権思想の基盤となっています。